京都府・機構の取組報告ブログ内詳細
令和元年度認知症初期集中支援チーム員スキルアップ研修・連絡会を開催しました
2019年11月14日
京都府では、認知症の人が府内のどの地域に在住していても同等の支援が受けられるよう、認知症初期集中支援チームによる支援内容の共有等により、支援の質の向上を図ることを目的に、下記のとおり連絡会を開催しています。
今回は最近まで奈良市のチーム員として活動していた髙落敬子さんから、チームの活動、特にアセスメントについてお話を聞く機会となりました。
1 日 時 令和元年11月14日(木) 午前10時20分~午後4時15分
2 場 所 京都府医師会館2階 212・213会議室
3 参加者 52名(内訳 京都市内チーム員6名、
京都市外チーム員及び市町村職員44名、
保健所2名)
4 内 容
(1)オリエンテーション
(2)行政説明
(3)ネットワーキング
(4)実践報告「認知症初期集中支援チームの現状と課題」
元奈良市認知症初期集中支援チーム 髙落敬子氏
(5)グループワーク「奈良市の取組を参考に、自分たちの実践を振り返ろう」
<感想>
・チーム員に公認心理士がいるので訪問時に心理テストができる。認知症を疑っている本人がテスト結果を見て安心する、ということもあった。診療ではないので、安心している環境でテストできる。回想法を使って、本人家族といい関係を作られることもある。
→多職種の関わり、多職種の専門性を知ることが大切。
・在宅酸素が必要な方が認知症状があり、実は在宅で酸素をあまり使っていなかったということもがあった。
・与謝野町では補聴器の業界団体がサロンで聞こえにくさについて説明している。
・医療との連携について、医師が初期集中支援チームを知らない、主治医の診断とチームの見立てが異なることがある
→医師会が啓発資材を作られることがあるので、その時に項目を入れてもらうこともできる。
→見立てが違うことがあるが、まずは主治医の診断をしっかり理解する。奈良市でもあったが、チームのアセスメント結果を伝えると、診断名が変わっていたこともあった。情報を本人のためにどう共有するか、という視点が大切。
・自分の言葉がその人をいい方向に導くことがある。
<質問>
・精神科病院との連携はどのようにしているか。
→精神科、神経内科の強み、各病院ごとの強みを意識してつないでいる。訪問看護ステーションも当院のものばかりを使うということもない。
・包括とチームをどう切り分けるか。
→特に包括の中にチームがあると分けづらくなる。地域の規模にもよるが、小さい自治体は複数の役割をもっていたりする。複数の役割をもっているからこそある強みもある。事業の関連性を考える必要がある。
・認知症介護指導者はどのような場所でどのように活動しているのか。
→リストは都道府県が持っている。福祉領域の方が多いが、どのように活用するかは今後の課題。
・検討委員会は簡易なものになっているが、理想はどうあるべきか。
→奈良市でも簡易な時もあった。
・チームの課題を施策全体にどのように反映されているか。
→自治体の中で検討できる場があるか、確認すべき。実務者会議レベルでいいので、検討できる場をもってはどうか。
・どのような啓発をしているか。
→地域で講演など啓発をすると家族からの相談は増える。
(6)アンケート結果(抜粋)
<行政説明について、興味があったこと、もう少し聞きたいこと>
・初期集中の対象者図式を提示いただいてよかった
・認知症本人家族教室テキストを見て活用してみたいと思う
・本人ミーティング、家族会の参加者の集め方
<ネットワーキング>
・初期集中支援チームの形態(直営or委託)によって、活動あり方に相違があることがわかった
・直営、委託それぞれのメリット、デメリットの意見交換ができた
・他市町村の実務方法や悩みを聞くことで自分の市の特徴が分かった
<実践報告>
・当市で足りないアセスメント力を見直す機会となりました。活かしていきたいと思います
・本人、家族と信頼関係をつくることが一番大事ということがわかった(成果を求められがちだが)
・食事内容、水分、薬、しっかり見て確認して認知症以外の因子を整えられるように取り組みたいと改めて思いました
<ネットワーキング>
・チーム活動で日々つまづいていることの解決につながった
・立場の異なるメンバー間でお話ができ、大変リラックスした雰囲気で思い話を検討できたこと
・地域性を感じることができたし、チームの立ち位置をもっとはっきりしないと、チームは成り立たないなあと感じることができた
<明日から実践できる(したい)こと>
・チーム員の7つ道具。アセスメント項目の修正はしていきたいです
・実務者レベルの会議をやる
・介護予防、地域包括ケア会議ほか、全体施策とのつながりをもつこと
今回は最近まで奈良市のチーム員として活動していた髙落敬子さんから、チームの活動、特にアセスメントについてお話を聞く機会となりました。
1 日 時 令和元年11月14日(木) 午前10時20分~午後4時15分
2 場 所 京都府医師会館2階 212・213会議室
3 参加者 52名(内訳 京都市内チーム員6名、
京都市外チーム員及び市町村職員44名、
保健所2名)
4 内 容
(1)オリエンテーション
(2)行政説明
(3)ネットワーキング
(4)実践報告「認知症初期集中支援チームの現状と課題」
元奈良市認知症初期集中支援チーム 髙落敬子氏
(5)グループワーク「奈良市の取組を参考に、自分たちの実践を振り返ろう」
<感想>
・チーム員に公認心理士がいるので訪問時に心理テストができる。認知症を疑っている本人がテスト結果を見て安心する、ということもあった。診療ではないので、安心している環境でテストできる。回想法を使って、本人家族といい関係を作られることもある。
→多職種の関わり、多職種の専門性を知ることが大切。
・在宅酸素が必要な方が認知症状があり、実は在宅で酸素をあまり使っていなかったということもがあった。
・与謝野町では補聴器の業界団体がサロンで聞こえにくさについて説明している。
・医療との連携について、医師が初期集中支援チームを知らない、主治医の診断とチームの見立てが異なることがある
→医師会が啓発資材を作られることがあるので、その時に項目を入れてもらうこともできる。
→見立てが違うことがあるが、まずは主治医の診断をしっかり理解する。奈良市でもあったが、チームのアセスメント結果を伝えると、診断名が変わっていたこともあった。情報を本人のためにどう共有するか、という視点が大切。
・自分の言葉がその人をいい方向に導くことがある。
<質問>
・精神科病院との連携はどのようにしているか。
→精神科、神経内科の強み、各病院ごとの強みを意識してつないでいる。訪問看護ステーションも当院のものばかりを使うということもない。
・包括とチームをどう切り分けるか。
→特に包括の中にチームがあると分けづらくなる。地域の規模にもよるが、小さい自治体は複数の役割をもっていたりする。複数の役割をもっているからこそある強みもある。事業の関連性を考える必要がある。
・認知症介護指導者はどのような場所でどのように活動しているのか。
→リストは都道府県が持っている。福祉領域の方が多いが、どのように活用するかは今後の課題。
・検討委員会は簡易なものになっているが、理想はどうあるべきか。
→奈良市でも簡易な時もあった。
・チームの課題を施策全体にどのように反映されているか。
→自治体の中で検討できる場があるか、確認すべき。実務者会議レベルでいいので、検討できる場をもってはどうか。
・どのような啓発をしているか。
→地域で講演など啓発をすると家族からの相談は増える。
(6)アンケート結果(抜粋)
<行政説明について、興味があったこと、もう少し聞きたいこと>
・初期集中の対象者図式を提示いただいてよかった
・認知症本人家族教室テキストを見て活用してみたいと思う
・本人ミーティング、家族会の参加者の集め方
<ネットワーキング>
・初期集中支援チームの形態(直営or委託)によって、活動あり方に相違があることがわかった
・直営、委託それぞれのメリット、デメリットの意見交換ができた
・他市町村の実務方法や悩みを聞くことで自分の市の特徴が分かった
<実践報告>
・当市で足りないアセスメント力を見直す機会となりました。活かしていきたいと思います
・本人、家族と信頼関係をつくることが一番大事ということがわかった(成果を求められがちだが)
・食事内容、水分、薬、しっかり見て確認して認知症以外の因子を整えられるように取り組みたいと改めて思いました
<ネットワーキング>
・チーム活動で日々つまづいていることの解決につながった
・立場の異なるメンバー間でお話ができ、大変リラックスした雰囲気で思い話を検討できたこと
・地域性を感じることができたし、チームの立ち位置をもっとはっきりしないと、チームは成り立たないなあと感じることができた
<明日から実践できる(したい)こと>
・チーム員の7つ道具。アセスメント項目の修正はしていきたいです
・実務者レベルの会議をやる
・介護予防、地域包括ケア会議ほか、全体施策とのつながりをもつこと