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第6回(平成30年度第1回)認知症リンクワーカー・フォローアップ研修会を開催しました
2018年06月26日
第6回認知症リンクワーカー・フォローアップ研修会しましたので概要をお知らせします。
1 日 時 平成30年6月26日(火) 午後2時15分~午後5時15分
2 場 所 京都府医師会館2階 310会議室
3 参加者 85名
①リンクワーカー養成研修修了者:17名
②市町村職員、地域包括支援センター職員:21名
③認知症カフェ担当者:9名
④認知症の人とその家族を支えるためのケアマネジャー研修修了者:27名
⑤認知症あんしんサポート相談窓口担当者:2名
⑥認知症疾患医療センターの地域連携担当者、京都府保健所認知症施策担当者:9名
4 内 容
○講演「10のアイメッセージ評価の意義と支援者の役割」
講師:京都府立洛南病院 副院長 森 俊夫氏
○グループワーク「10のアイメッセージ評価を使ってリンクワーカー的支援を考える」
進行:一般社団法人京都社会福祉士会 会長 福富 昌城氏
5 グループワーク結果(抜粋)
<テーマ①>
10のアイメッセージ評価(本人)で評価が高かった項目を念頭に置いて、自身の関わっている/いた認知症の人を思い出し、「それがなぜできていたのか?」(どういう条件が揃っていたからか?)
また、それを他の認知症の人にもできるようにするために、何をすればよいか。
○医療機関で定期的に心理検査をしていると、症状が進行しても穏やかに暮らしている人と、そうでない人がいる。穏やかに生活している人に着目すると、地域の人と場所につながりが強く、自己肯定感も強いという特徴があった。このような人をモデルにすると、他の認知症の人にも日常生活のアドバイスをすることができる。(発表)
→専門職は生活がうまくいっていないケースに注目しがちだが、生活がうまく回っている方に対し、「なぜ元気なんですか」と問いかけてみることも必要。ヒントを得ることができれば、成功例として他の方に伝えることができる。(進行コメント)
<テーマ②>
10のアイメッセージ評価(本人)で評価が低かった項目を念頭に置いて、自身の関わっている/いた認知症の人を思い出し、「なぜ、低くなったのか?」(どういう条件が揃っていなかったからか?)、それを改善するために、何をすればよいか。
○認知症がある妻と一緒に買い物に行ったり、調理をする等、認知症とうまくつきあっている夫婦があった。(発表)
→「社会貢献」について、社会は様々な単位で存在していて、小さな単位では家族もひとつの社会。調理や買い物は家族への貢献であり、ひとつの「社会貢献」であり、本人がやりがいや自己肯定感を得る行為。妻に対しては、「夫にできることはなんだろう」と問いかけることもでき、問いかけることは、自分ができていること、貢献できていることを認識することができるきっかけになる。それぞれの支援者が個別支援の中で繰り返していくことで、10のアイメッセージの本人評価も上がっていく。
6 参加者アンケート結果(抜粋)
○「社会貢献」の意味について考えるきっかけになった。
○「社会参加」は地域に出ることだけではないことに気付いた。
○本人が役立っている、自己肯定感が持てるような関わりができてないと思った。
○個別支援の業務の中で、元気の秘訣ややりがいは問いかけてみようと思った。
○「社会貢献」のとらえ方について、大きく考えすぎていたため、小さな役割や参加を丁寧にみていきたい。
本研修では、10のアイメッセージ評価について参加者が理解を深めることができ、評価の低かった「私は、私なりの社会貢献をすることができる」等について、個々の業務の中で高めていくことができるということに気付くきっかけとしていただくことができました。
1 日 時 平成30年6月26日(火) 午後2時15分~午後5時15分
2 場 所 京都府医師会館2階 310会議室
3 参加者 85名
①リンクワーカー養成研修修了者:17名
②市町村職員、地域包括支援センター職員:21名
③認知症カフェ担当者:9名
④認知症の人とその家族を支えるためのケアマネジャー研修修了者:27名
⑤認知症あんしんサポート相談窓口担当者:2名
⑥認知症疾患医療センターの地域連携担当者、京都府保健所認知症施策担当者:9名
4 内 容
○講演「10のアイメッセージ評価の意義と支援者の役割」
講師:京都府立洛南病院 副院長 森 俊夫氏
○グループワーク「10のアイメッセージ評価を使ってリンクワーカー的支援を考える」
進行:一般社団法人京都社会福祉士会 会長 福富 昌城氏
5 グループワーク結果(抜粋)
<テーマ①>
10のアイメッセージ評価(本人)で評価が高かった項目を念頭に置いて、自身の関わっている/いた認知症の人を思い出し、「それがなぜできていたのか?」(どういう条件が揃っていたからか?)
また、それを他の認知症の人にもできるようにするために、何をすればよいか。
○医療機関で定期的に心理検査をしていると、症状が進行しても穏やかに暮らしている人と、そうでない人がいる。穏やかに生活している人に着目すると、地域の人と場所につながりが強く、自己肯定感も強いという特徴があった。このような人をモデルにすると、他の認知症の人にも日常生活のアドバイスをすることができる。(発表)
→専門職は生活がうまくいっていないケースに注目しがちだが、生活がうまく回っている方に対し、「なぜ元気なんですか」と問いかけてみることも必要。ヒントを得ることができれば、成功例として他の方に伝えることができる。(進行コメント)
<テーマ②>
10のアイメッセージ評価(本人)で評価が低かった項目を念頭に置いて、自身の関わっている/いた認知症の人を思い出し、「なぜ、低くなったのか?」(どういう条件が揃っていなかったからか?)、それを改善するために、何をすればよいか。
○認知症がある妻と一緒に買い物に行ったり、調理をする等、認知症とうまくつきあっている夫婦があった。(発表)
→「社会貢献」について、社会は様々な単位で存在していて、小さな単位では家族もひとつの社会。調理や買い物は家族への貢献であり、ひとつの「社会貢献」であり、本人がやりがいや自己肯定感を得る行為。妻に対しては、「夫にできることはなんだろう」と問いかけることもでき、問いかけることは、自分ができていること、貢献できていることを認識することができるきっかけになる。それぞれの支援者が個別支援の中で繰り返していくことで、10のアイメッセージの本人評価も上がっていく。
6 参加者アンケート結果(抜粋)
○「社会貢献」の意味について考えるきっかけになった。
○「社会参加」は地域に出ることだけではないことに気付いた。
○本人が役立っている、自己肯定感が持てるような関わりができてないと思った。
○個別支援の業務の中で、元気の秘訣ややりがいは問いかけてみようと思った。
○「社会貢献」のとらえ方について、大きく考えすぎていたため、小さな役割や参加を丁寧にみていきたい。
本研修では、10のアイメッセージ評価について参加者が理解を深めることができ、評価の低かった「私は、私なりの社会貢献をすることができる」等について、個々の業務の中で高めていくことができるということに気付くきっかけとしていただくことができました。